卒業までの流れ

大学併修制度を導入している専門学校によって、卒業するまでの流れには多少の違いはあります。ここではある短大と専門学校の併修制度を例に卒業までの流れを解説します。

まず、専門学校の特定のコースと短大の通信教育課程に同時に入学します。専門学校で選択したコースで資格の取得を果たすまたは目指しつつ、短大での卒業要件となっている単位を修得していきます。2年間が経ち、必要な資格と単位を修得していれば卒業となります。あとは在学中から就職活動を行ない、卒業後に社会人として活躍していくことになりますが、短大の場合には大学への編入学という道もあります。専門学校と大学に別々に通う場合より、編入学の場合には順調に単位の修得が進んでいけば短期間で卒業することが可能な点も併修制度の魅力の一つといえるでしょう。

併修制度を導入している学校はインターネット上で公開されており、リンク集としてまとめられていますので、興味がある人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。また、導入校を知りたい人は学校の先生に聞いてみるほか、自分で導入校のホームページにアクセスして資料を取り寄せる、見学や体験に行ってみる、問い合わせをしてみるという行動に移すのも良いでしょう。

仕事に関する強み

短期大学や4年制大学と専門学校の併修は、就職の面でも強みがあります。専門学校はたとえば公務員試験突破と官公庁での採用を目指すコースを選択した場合、ほとんど目的を果たすために必要なことを学習し、仕事に就くことがゴールです。調理のコースでは、調理師の国家資格を取得することが最終目標です。専門学校ではいわゆる手に職をつけることが可能であり、就職に強いといわれている理由はこのためです。

それにプラス大学や短大の卒業資格が取得できるという点で、専門学校で学んだ分野以外の道に進む選択肢も発生します。求人の条件が短大卒以上や大学卒以上と設定されている企業に応募することもできます。併修自体、自分を高めようという意識が高い、努力することができるというプラスの評価につながり、書類選考や面接で有利になることもあります。

また、世の中に存在する資格のなかには、大学を出ていなければ受験することが不可能なものもあります。そしてこのことはその資格と関連のある仕事には無資格では就けないということを意味しています。併修制度によって大卒資格を取得することで、大卒が受験資格となっているような資格に挑戦することが可能となり、合格すればその資格と関連のある仕事に就くチャンスを獲得することが可能です。

学びに関する強み

専門学校の大学併修制度を利用することによって、学びに関するメリットを得ることが可能です。まず、専門学校では仕事に直結する専門的な知識・技能を身に付けることができます。選択したコースに応じた資格を取得することも可能です。さらに、大学・短大に通っているということで、専門学校ではカバーできない幅広い知識の習得が可能です。最終的には大学・短大卒という正式な学歴が認められることになります。

また、これは短大と専門学校の併修のケースですが、短大卒の資格を取得で終わりにするのではなく、大学への編入学という道を選択することも可能です。専門学校と短大の併修を進めていくなかで、なにかより突き詰めて学びたい分野が出てきたという場合に、受験可能な大学の選択肢は豊富にあり、編入学した際の既習得単位認定を受けることも可能です。

そのほか、2年間や4年間の学生生活を送るなかで、専門学校と大学・短大の両方の学生生活を送ることが可能です。両方の学校での学びを通して両方の学校での人間関係を構築することが可能です。ある特定の分野に特化した人との出会いはものの見方が偏ってしまうこともありますが、大学・短大にも同時に入学することにより、自分とはまるで違う分野の人と出会う機会もあり、幅広いものの見方ができるようにもなるでしょう。

専門学校の大学併修って?

専門学校の大学併修とは、一体なんのことなのでしょうか。当サイトではこのような疑問を抱いている人のため、大学併修のしくみをわかりやすく解説させていただきますが、まずはこの大学併修とは?という一番基本的なことを押さえておきましょう。

大学併修とは、専門学校と大学・短大の通信教育課程に同時入学し、専門学校と大学・短大を同時に卒業することを目指す制度のことをいいます。併修制度を取り入れている専門学校は全国に数多く存在しており、ビジネス、理美容、アート、エンタメ、調理、公務員、会計・経理、情報・コンピュータ、自動車、旅行・ホテルなど、多種多様な分野のコースを用意している専門学校が併修制度を導入しています。併修制度を導入していないところを含めた全専門学校中の割合としてはまだまだ低いですが、今後も増加してくることが予想されています。

なかには専門学校と大学・短大のどちらの正規学生となるのか、この点が気になる人もいるでしょう。併修制度を利用する形で入学した場合には、専門学校と大学・短大の両方の正規学生として、学生生活を送ることが可能です。

メリットに関しては別のページでくわしく説明しますが、併修制度によって大学・短大卒であることが受験資格として定められている資格試験にチャレンジすることが可能なことがまず一つ。そして、専門学校の校舎、設備・施設だけでなく大学・短大のキャンパス、設備・施設を利用することも可能な点も、魅力の一つといえるでしょう。